― 持続可能な社会を目指す「化学+生命」融合分野の開拓 ― 茨城大学工学部 生体分子機能工学科

JABEE

生体分子機能工学科では、平成21年度入学者からJABEE(日本技術者教育認定機構 Japan Accreditation Board for Engineering Education)認定をめざした新しいカリキュラムに移行し、プログラムの充実に取り組むとともに、JABEEの審査を受ける準備を進めました。平成27年度にJABEE認定審査を受審し、認定されました。


学科教育目標

 物質の構造、性質、変化を対象とする化学の成果を応用し、新しい物質や材料、分離・分析法などを工学的に利用しようとする応用化学の発展は、さまざまな先端技術を生みだすとともに医薬・医療分野などにも応用され、人々の生活を豊かにしてきました。しかし一方で、環境問題なども引き起こしてきたことから、近年、持続可能で環境に配慮し、バランスのとれた社会の発展のための新しい応用化学が望まれるようになっています。

 20世紀後半から本格化した生命科学、情報科学の急速な発展は、生命工学、生命情報学などの新しい応用化学関連分野を生み出し、これらの新分野は持続可能な社会の発展に大きく寄与すると期待されています。このような社会のニーズを背景とし、従来の応用化学分野に加えて、生命工学、生命情報学などの新しい分野にも通じた、次世代を担う応用化学分野の技術者の育成を目的に、生体分子機能工学科は創設されました。

 本学科では、(1)豊かな人間性、社会性、技術者倫理をはぐくむために必要な教養教育と、(2)従来の応用化学や化学工学等の分野に加えて、生命科学関連分野の基礎及び専門分野に関する教育を行います。このような教育を通して、環境に配慮しながら社会の要求に応えるための課題を自ら設定して問題を解決する能力を身につけ、社会の持続的発展にグローバルに貢献できる高い倫理観を持った応用化学技術者を育成します。

学習・教育目標

I. 幅広い多面的な視野と社会性、倫理性の涵養

(1) 自然、社会、人文、外国語を中心とした幅広い教養を身につけ、グローバルな視野に立って物事を多面的に捉え、考える能力を育成する。
(2) 科学・技術が社会や環境、資源、安全等に及ぼす影響を理解するとともに、技術者の社会に対する責任と倫理を自覚し、実践できる能力を養う。

II. 応用化学の基礎となる自然科学、数学、情報科学の基礎知識の習得

(1) 物理学、化学、生物学などの自然科学の基礎と、基礎的実験技術を身につけ、それらを応用できる能力を養う。
(2) 自然現象を理解して、応用化学分野の専門知識を習得し、応用する上で必要な数学、応用数学の知識を身につける。
(3) 計算機科学と情報リテラシーの基礎を学び、コンピューターネットワーク等を利用して各種データベースにアクセスし、応用化学分野の専門知識と応用に必要な情報を適正に利用し、応用するために必要な基礎知識とスキルを身につける。

III. 応用化学分野の専門知識・技術の習得と応用能力の育成

(1) 物理化学、有機化学、無機化学、分析化学、化学工学、生化学、生命情報学、電子工学等に関する専門知識を身につけ、応用できる能力を養う。
(2) 実験、演習、卒業研究等を通して、与えられたデータや得られた実験結果をまとめ、専門知識と科学的思考を用いて説明し、考察することができる能力を養う。また、実験技術を身につけ、実験を計画し、遂行する能力を養う。
(3) 卒業研究等を通して、日々更新され続ける新知見や新技術を自主的かつ継続的に学び、自らの能力を高め続けようとする態度を身につける。

IV. 社会のニーズを踏まえた課題設定、問題解決、コミュニケーション能力の育成

(1) 社会状況や社会のニーズを意識して、社会の要求に応えるための課題を設定し、与えられた制約の中で実行可能な問題解決へのアプローチを考え、さまざまな自然科学の知見や工学分野の技術を多面的かつ柔軟に活用して問題を解決する能力とデザイン能力を養う。
(2) 日本語を用いて、論理的な記述やプレゼンテーションを行い、正確なコミュニケーションができる能力を育成する。
(3) 日常会話程度の意思疎通ができる英会話能力と基礎的な科学技術英語を身につけ、英語で記述された技術資料や論文等の文献を読み、正確に理解し、説明できる能力を養う。

JABEEが定める基準

(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者が社会に対して負っている責任に関する理解
(c)数学及び自然科学に関する知識とそれらを応用する能力
(d)化学及び関連のエンジニアリング分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
工学基礎:
工業(応用)数学、応用統計学(実験計画法、品質管理)、応用物理(数理物理、核物理)、情報処理、計測、電気工学、材料科学、材料力学、又は流体力学などを含む工学基礎に関する知識、及びそれらを問題解決に利用できる能力
化学工学基礎:
物質・エネルギー収支を含む化学工学量論、化学・相平衡を含む工業熱力学、熱・物質・運動量の移動現象論、化学装置・プロセスの諸量計算・設計・制御、又はプロジェクトマネジメントなどを含む化学工学基礎知識、及びそれらを問題解決に利用できる能力
専門基礎:
有機化学、無機化学、物理化学、分析化学、高分子化学、材料化学、電気化学、光化学、界面化学、環境化学、薬化学、生化学、分子生物学、エネルギー化学、分離工学、反応工学、プロセスシステム工学、分子化学工学、生物工学などの化学に関連する分野の内の4分野以上に関する専門基礎知識、実験技術、及びそれらを問題解決に利用できる能力
専門:
上記③で選択した分野の内の1分野以上に関する専門知識、及びそれらを経済性・安全性・信頼性・社会及び環境への影響を考慮しながら問題解決に利用できる応用能力、デザイン能力、マネジメント能力
(e)種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f)論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力
(g)自主的、継続的に学習する能力
(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
(i)チームで仕事をするための能力

JABEEの定める基準と本学科の学習・教育目標の関係は以下のようになっています。

  JABEEが定める基準
 
 
 









(a) (b) (c) (d) (e) (f) (g) (h) (i)
(d)-① (d)-② (d)-③ (d)-④
I (1)                    
(2)                    
II (1)                    
(2)                    
(3)                      
III (1)              
(2)              
(3)            
IV (1)            
(2)                      
(3)                    
各学習・教育到達目標がJABEE基準1の(2)の知識・能力を主体的に含んでいる場合には◎印、
付随的に含んでいる場合には○印とする。


茨城大学工学部 生体分子機能工学科

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